皇室につらなる伏見宮家の皇女・日榮(能筆家)自筆「法華経」(細字)化城喩品(けじょうゆほん)・仏は世間の眼である・茶道・茶道具7-17 安い

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商品情報

出品した自筆は、「法華経(妙法蓮華経)」のうち、「化城喩品(けじょうゆほん)」であり、
筆者は、現在の天皇家につながる伏見宮邦家親王の皇女・日榮の自筆(本物)です。
三千塵点劫という長遠な過去における大通智勝如来という仏がおり、
この仏には16人の王子が16番目の王子が釈迦牟尼仏です。仏の道のりは険しく長い。
導く為の手立てとして平安を説き、神通力で作られた大きな城で休息を終えた者に
法華経をいたのが「化城喩品(けじょうゆほん)」です。

出品した商品は、京都嵯峨・瑞龍寺門跡(皇族が出家し代々入寺する寺)で、伏見宮の皇女・日榮の自筆「法華経(妙法蓮華経)」の古切(断簡)です。瑞龍寺は後、近江八幡八幡城本丸跡に村雲瑞龍寺として移築している。日榮は、瑞龍寺の第十世である。村雲日榮とも呼ばれる。

伏見宮は、現在の天皇家につながる系統であり、明治天皇・大正天皇、そして、今上天皇も「伏見宮貞成親王」の男系子孫であり、日榮は「伏見宮邦家親王」の皇女です。

記された文字は細字で女性特有のやわからい楷書体で一文字ずつ長い時間をかけて丁寧に記されております。日榮は、美しい文字を記す能筆家として有名であり、書道史にも名が残されております。

自筆下の印は皇女「日榮」の落款です。

「額縁の周囲と中心部の金色(黄色)の意味について」
海外展示に際し、「額縁の周囲と中心部の金色(黄色)」の額縁が使用されております。これは、「黄巻朱軸(黄金巻赤軸ともいう)」に由来するものです。日本に仏教が伝来するはるか以前の西暦67年に中国に仏教が伝来しております。この頃、金色(黄色)の紙に「法華経」を書き記し、朱色を軸としたことから「黄巻(黄金)朱軸」の言葉が残っております。日本の仏教の経典の表紙に「黄色(金色)」が多いのは「黄巻(黄金)朱軸」に由来しております。


中国唐代以降の「法華経」の断簡が「黄色(黄金)」の縁どりの「額」に書き記されていることがあります。出品いたしました「法華経」自筆は、海外展示の際、千年以上も時代を遡った「法華経」の形式に準拠し、「周囲と中心部の金色(黄色)の額縁」の中に納め展示されたものです。

坂本幸男・元立正大学学長は、その著「法華経」(岩波書店刊)冒頭で、「法華経は、
信仰の対象として強く深くあがめられ唱えられてきたが、同時に美しい比喩や巧み
な説話の数々が文学・芸術の世界にも豊かなものをもたらした」と記しております。
「法華経」の自筆が海外において額縁で展示されるのはこうした理由によるものです。

「額縁入原本」


写真下の印が日榮の落款、

「自筆原本」



出品した自筆の「原文(漢文)」は次の通りです。
出品した自筆の「原文(漢文)」は次の通りです。

《妙法蓮華経 化城喩品(けじょうゆほん)第七》

失楽及楽想。
住於邪見法。不識善儀則。
不蒙仏所化。常墮於悪道。
仏為世間眼。久遠時乃出。
哀愍諸衆生。故現於世間。
超出成正覺。我等甚欣慶。
及余一切衆。喜歎未曾有。
我等諸宮殿。蒙光故厳飾。
今以奉世尊。唯垂哀納受。
願以此功徳。普及於一切。
我等與衆生。皆共成仏道。
爾時五百万億諸梵天王偈讃仏已。
各白仏言。唯願世尊。轉於法輪。
多所安穏。多所度脱。時諸梵天王。
而説偈言。世尊轉法輪。
撃甘露法鼓。度苦悩衆生。
(文責・出品者)

出品した自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。

《妙法蓮華経 化城喩品(けじょうゆほん)第七》

《因縁の故(ゆえ)に》・・・・楽及び楽の想を失い、
邪見の法に住して 善の儀則を識らず。
仏の所化を蒙らずして 常に悪道に堕つ。
仏は世間の眼と為って 久遠に時に乃し出でたまえり。
諸(もろもろ)の衆生(しゅじょう)を哀愍したもう 故(ゆえ)に世間に現じ、
超出して正覚を成じたまえり 我等甚だ欣慶す。
及び余の一切の衆も 喜んで未曾有なりと歎ず。
我等が諸(もろもろ)の宮殿 光を蒙るが故(ゆえ)に厳飾せり。
今以(もっ)て世尊(せそん)に奉る 唯(ただ)哀みを垂れて納受したまえ。
願(ねが)わくはこの功徳を以(もっ)て 普(あまね)く一切に及ぼし、
我等と衆生(しゅじょう)と 皆共に仏道を成ぜん。
爾(そ)の時に五百万億の諸(もろもろ)の梵天王、偈(げ)をもって
仏を讃め已(おわ)りて、各仏(ほとけ)に白(もう)して言わく、
唯(ただ)願(ねが)わくは世尊(せそん)、法輪を転じたまえ。
安穏(あんのん)ならしむる所多く、度脱(すくい)たもう所多からん。
時に諸(もろもろ)の梵天王、而(しか)も偈(げ)を説(と)いて言わく、
世尊(せそん)法輪を転じ 甘露の法鼓を撃って、
苦悩の衆生(しゅじょう)を度(すく)い・・・・《涅槃(ねはん)の道を開示したまえ。》

(文責・出品者)

出品した自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。

《妙法蓮華経 化城喩品(けじょうゆほん)第七》

《因縁で》・・・・・楽〈覚り〉および楽〈覚り〉の想いを失ってしまいました。
邪見の法に住していて善い儀則〈法則〉を知らなかったからです。
仏の所化を蒙ることができず、常に悪道に堕ちていました。
仏は世間の眼であり、久遠に時に出現されます。
諸衆生を哀愍されるが故に世間に出現されたのであります。
超出して正覚を成就され、我等は甚だ欣慶いたしております。
また、その他の一切の衆も喜んで未曾有のことだと感歎しております。
我等の諸宮殿は光を蒙って厳飾(ごんしょく)されております。
今、この宮殿を世尊(せそん)に奉上いたします。
唯、哀れんで納受して下さい。
願わくは、この功徳を以て普く一切に及ぼして下さい。
我等と衆生が皆共に仏道を成就できますように。
その時、五百万億の諸(もろもろ)の梵天王たちは、仏を偈(げ)讃し終って各々仏に申しあげた。
『唯、お願いします世尊(せそん)、法輪を転じて下さい。
衆生は多くの安穏を得、度脱する所も多いでしょう』と。
そこで諸(もろもろ)の梵天王たちは、偈(げ)を以てお願いした。

備考・世尊(せそん)はお釈迦さまのこと。

(訳・出典「法華経」三枝充悳・筑波大学名誉教授)

「出品商品に関する疎明資料(自署と落款)」

写真上段の右の写真が、日榮・自筆「法華経」自筆署名と花押。
法華経の文字の右に「日榮」の花押。左下の印は「日榮」の落款(白文)。
上段左の写真は、「日榮」の署名部分の拡大写真。
写真下段右は、日榮・自筆「法華経」化城喩品第七の表紙部分
下段左は、表紙の拡大部分で、印は日榮の落款
下の角印は、「竹に雀」の絵柄で伊達家(仙台藩)の家紋

「額縁裏面の表記」
額縁の裏面に下記の「表示ラベル」を貼付しております。



「出品した法華経を書いた日榮が門跡をつとめた瑞龍寺」

日榮は、伏見宮邦家親王の皇女として「日栄女王」と称された。
上の写真は、日榮が天皇家の血筋を持つ門跡「村雲瑞龍寺」

「自筆の画像断層写真」
「断層画像写真」上部に「Le Lotus de la Bon Loi・Royal Princess Nichiei」と表示されております。
この表記は、欧米などでの海外展示のための「仕様基準」に準拠し表記されているものです。



(断層画像写真番号 R03731―7―17)
上の写真の印は、皇女「日榮」の落款。

国宝・細字「法華経」(参考資料)


上記写真は、国宝として有名な細字「法華経(部分)」東京国立博物館・所蔵。上記「国宝」の画像は、こちら(東京国立博物館・国宝)をクリックしてご覧ください。
伏見宮邦家親王の皇女・日榮・自筆「法華経(妙法蓮華経)」を出品商品説明出品した細字「法華経(妙法連華経)」自筆切(断簡)は、伏見宮邦家親王の皇女・日榮・自筆「法華経(妙法蓮華経)」の自筆切(断簡)です。自筆の表紙には、日榮自身の花押(自署)が見えます。ほかに、「日榮」自身の落款も見えます。原本の大きさ タテ24.0センチ ヨコ14.7センチ。額縁の大きさは、タテ40.0センチ ヨコ30.0センチ。額縁は新品です。
稀少価値1・自筆の希少価値
出品した「法華経」は、伏見宮邦家親王の皇女・日榮の自筆です。

2・皇女・日榮と現在の天皇家との関係
皇女・日榮の祖先「伏見宮」は、室町時代の「貞成親王(さだふさしんのう)」の第一王子であり、後に後花園天皇として即位し、第二王子の貞常親王は兄の後花園天皇から永世「伏見殿」と称することを勅許され、以後、代々「伏見宮」と名乗るようになった。「伏見宮」は、現在の皇室につながる系統であり、明治天皇・大正天皇、そして、今上天皇も「伏見宮貞成親王」の男系子孫である。
皇女・日榮は、伏見宮邦家親王の皇女で、文久2(1862)年、8歳で叔母の瑞正文院日尊尼を師として得度受戒。尼門跡村雲瑞竜寺の第10世。和歌や書に堪能であった。
(出典・『近世女流書道名家史伝』)

3・額縁裏面の説明ラベルについて
額縁裏面ラベルの「Le Lotus de la Bon Loi・Royal Princess Nichiei」〔和訳・法華経(妙法蓮華経)皇女・日榮〕は海外展示仕様に基づく表記です。
出品画像は「海外展示」の際の写真です。日本に戻る際、約款に基づき「額縁」は「新品」に交換されて戻ってきます。この際、額縁ラベルも「日本語表記」として交換されます。自筆の断層画像写真自筆の稀少価値は、文字の緻密さとその美しさにあります。上の「拡大断層写真」でわかる通り、厚手の和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように美しい日榮の手書きによる細字「法華経」の文字が記されている。
出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層写真」です。
古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層写真撮影」されている。撮影後、展示のために再表装をしている。掛軸や屏風にすることが可能なように、「RemovablePaste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるよう特殊な表装となっている。

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